2014奈良マラソン レポその1

(2014,12,17)

日曜日の速報記事にコメント、応援のクリック沢山頂きありがとうございました。いびがわマラソン程気持ちが乗らない中で大見得切った手前PBを出すことができてホッとしています。

今回の2014奈良マラソン、自分の中では初フルの次にしんどかった。
走っている最中にプラス思考の気持ちとマイナス思考の気持ちが何回も繰り返されたのは初めてだった。

まずは2014奈良マラソンのラップ
20141214a
後半ばててますね。

私の場合、フルマラソンでは目標タイムは一応決めるけど

・ラップタイムを揃える
・出来れば後半上げる

という走りを意識している。
まあ、消えちゃったブログも含めてそんな感じで書いていたと思う。

直前に「奈良マラソンでPBが出ない訳がない」なんて書きましたがどうやって走ろうかそれなりに悩んでました。今まで通りに走るか、前半から突っ込み気味に走ってみるかのどちらかなんですけどね。

そんな時に某Tシャツ売りの方から、Tシャツ受付しましたの返事と同時に

篠山でサブ4目指すなら中途半端なPB出すよりも大事なことがあるから
死ぬ気で突っ込んで走ってこい ゴラァ!!
(だいぶ脚色してしかも私なりの解釈が入っています)

というメッセージを頂いたので今回は腹をくくって少し無理目に突っ込んでみることにした。

といってもキロ5’40″なんかで突っ込む勇気はないし、目標ペースは10月にお一人さま30kmのペースの5’48" (エプソン君調べ)。奈良マラソンは後半にも上り坂があるので目標ゴールタイムはキロ6の4時間13分10秒。

だた、練習30kmで出したマイコースは奈良マラソンのコースと違ってアップダウンもほとんどないし、5’48″でも今の私にとってはおそらくオーバーペース気味かなと思ったりもしたけど・・・

それではスタート

5km毎のラップはランネット経由で計算したネットタイム、
1km毎のラップは合計で42.82km走ったことになっているエプソンのラップタイム

【スタート~5km 29’10″ 5’50″/km】
5’40" – 5’42" – 5’48" – 5’46" – 5’39"

スタートの号砲が鳴ってもブロックが後ろなので進まないのはいつもの事。
私の基準はネットタイムなので気にしない。

徐々に前に進んでいってスタートラインを通過。いつもなら抑えて、抑えてと思いながら走るが今回は抑えながらも抑えないで走らないといけない。

1km通過。公式のキロ表示とエプソンの距離が奇跡的に一致。タイムをみると5’40″これはいくらなんでも速すぎるのでその後少しペースを落とす。

スタート直後なので余裕はあったけどこのペースで本当に走れるのかは既に不安いっぱいの状態。

【5km~10km 29’57″ 5’59″/km】
5’52" – 5’51" – 5’55" – 5’58" – 5’51"

8km、(JRの高架下あたり)から大仏殿辺りまでの約2kmの上り区間、コースの最初だから気にならない人が多いけど結構上っている。この上りがあるのが分かっているし、想定ペース以上に突っ込んだので少しペースを落として走る。

ここの上りで既に自分の思ってる以上の呼吸になっていて、こりゃ入りすぎたかな?最後まで持たないかもしれない。と早くも弱気。

【10km~15km 29’21″ 5’51″/km】
5’40" – 5’39" – 5’47" – 5’46" – 5’58"

最初の上りが終わって当面はダラダラ下り基調の走りやすいコース。
この区間は普通に走ると自然にペースが上がる。

ラップタイムが早めに表示されるエプソン君では再び想定以上のペースに・・・。

下り基調なので呼吸も落ち着き気持ち的にも復活。

【15km~20km 30’12″ 6’02″/km】
5’49" – 6’07" – 6’01" – 6’19" – 5’38"

長い直線を左折、そして最初の白川超えの道へ。奈良マラソンの白川超えは、往路はだらだら登って急激に下り、復路は急激に登ってだらだら下るという感じ。

上り始めて気付いたのが結構しんどい。ゼエゼエとなっている訳ではないけど、呼吸も激しい。このままでは絶対最後まで持たないと確信。(駄目でしょ・・・)それでも上りきって天理大学の敷地内に入れば比較的平坦だり大応援団が待っているのをよりどころに頑張る。

天理大学の敷地内に入って1個めのジェルで補給。

19.5km地点で予定どおり大応援団を発見。復路に比べると往路は余裕があったので(あれで?)笑顔で駆け抜けたつもり。この区間はペースは落ちながらも上りメインの中でよく耐えた方だと思う。

【20km~25km 28’40″ 5’44″/km】
5’35" – 5’30" – 5’30" – 5’41" – 5’37"

20kmから折り返し地点を過ぎて25kまでは途中に少し上るけどイメージでは下り基調。

白川大橋からは待望の下りなのに周りからどんどん抜かれていく。でも時計をみると十分速いペース。先程の上りを走ってこのままで持たないと感じていたので周りに付いていくのは止めてマイペースで走る。(それでも速すぎた)

中間点通過、時計は2時間9分一桁を示していたので、スタートロス4分を引くとこのペースでやっと4時間10分台・・・。改めてサブ4の難しさ実感。

24km過ぎの地点で、一緒に参加してサブ4を達成したランナーさん達や、サブ4のペーサとすれ違う。サブ4のペーサーが私より少し前でスタートしていることを考えると思っているよりも差がないんだなと感じた。(※実際は折り返しての差だから割とあるんだけどね)
上に書いたことと矛盾してるけど、その時の気持ちってことで(笑)

タイム的にも気持ち的にもここが幸せの一番ピーク。

そして24.5km地点ぐらいの折り返し地点を通って25km地点を通過。
通過タイムは2時間27分20秒

キロ6計算だと2分40秒しか余裕がない。
ここまで、走れる、走れないの気持ちが揺れ動いていたけど、今までの疲労度と後半のコースを考えると明らかにヤバイ。おそらく今後は貯めてきたキロ6貯金を崩していく展開になるだろうと感じた。

【25km~30km 31’45″ 6’21″/km】
5’57" – 6’06" – 5’56" – 6’21" – 7’03"

折り返し地点を過ぎてからはまずだらだらの上り基調。ペースをエプソンで確認すると6分前後になりだしている。ということは実際にはキロ6で既に走れていない。

30kmがゴール地点でそこまでがフラットならまだ押せて走れたんだろうけど、復路にある白川超えを考えると少しでも余力を残して、しかも出来るだけペースを落としたくないという微妙な所だった。既にこの時点で前半のペースでなんて考えは一切なく、残りをどうやってまとめるかだけを考え始めてた。

そして復路の白川へ突入。往路で下った道を走るのだがこの上り、3つに分かれていると思っている。

1.上りだしてから白川大橋の手前まで
2.白川大橋を渡り終えてから天理大学の入口まで
3.天理大学内の最頂部まで

1がもちろん長くてキツイのだけど、橋を越えてからやってくる2.3.も侮れない。

実際、今回は最初の1で既に心が折れた。(笑)
登り出して3分の1ぐらいで呼吸もハアハア、足も上がっていない、歩いている人は抜くけどそれ以外の人にはほとんど抜かされているイメージ。エプソンでリアルタイムのラップみても7’15″とか出てる。

白川大橋を渡って30kmの通過タイムが2時間59分05秒
25kmの地点で2分40秒あったキロ6貯金が55秒しか残っていない。

今まで、走れる、走れないで葛藤があったけど、ここではそれ以上の諦めに近い感じが襲ってきた。

【30km~35km 31’16″ 6’16″/km】
6’07" – 6’24" – 5’54" – 6’16" – 5’58"

30kmを通過して白川大橋を渡ると2段階目の上り、ここを上ると再び大応援団が待っている。でも最初の上りで脚も攣りかけになってきた。しかし良くも悪くもスピードアップできないので攣るまでにはいかない。

天理大学の敷地手前で再度大応援団発見、復路側へ移動してくれている。2つ目の坂を上ってフラフラだったので応援団に近づくだけで精一杯。

少しだけ元気が出て大学敷地内の最頂部32km地点へ。ここから35km地点までは下り→上り→下りなんだけど、最初の下りでも周りからどんどん抜かれる。何か気持ちの変化を付けたかったので別に暑くはなかったけど坂の終わった地点のエイドで水を頭にかける。これ以降のエイドでは全て水を頭にかけて走っていた。

上りの途中の33km地点を通過した時に手元の時計をみるとキロ6貯金を使い果たして数秒赤字になっていた。キロ6とPBとのタイム差は1分40秒。この時点でペースの落ち具合、後半のコース、自分の余力を考えるとPBは諦めてた。

いつもなら諦めるとガクンとタイムは落ちるんだけど、今回はPBは無理でも走れるところまでは頑張ろうという気持ちだけは捨てなかった。キロ6’10″でも6’20″になってもゴールまでの距離考えると差は数分しか開かない。

いびがわでは会心の走りで4時間14分台だったのだから、会心じゃなくて4時間17分で走れたら十分じゃないか、何があっても4時間20分は切って走ろうと残りの計画を立てる。

・36km手前の急な上りまでは今のペースを維持
・急な上りは距離は短いので頑張らない程度で登る
・上りきった後は微妙に上り基調が続くけど残り7.2kmの距離をマイコースに照らし合わせてあと少しと思う。
・勝負所は奈良公園内に入って急激なアップダウンが通過した後の39km~41kmまでは下りの2km。

【35km~40km 30’07″ 6’01″/km】
6’18" – 6’19" – 5’56" – 6’08" – 5’37"

35km地点を通過、通過タイムは3時間30分21秒。33km地点でキロ6貯金が無くなったことを考えると赤字21秒なら結構粘っている。

35.5km地点の急坂に突入。速い人たちは有森さんの応援ポイントらしいけど私が走る頃には居ない。(笑)ここは坂は急だけど距離はそれほどない。上る時に力を使わないで登ってその後のペースを少しでも上げれるように走った。

残り5kmの看板通過時にタイム確認。残りをキロ6ペース(30分)で走りきればPBを20秒ぐらい更新出来る時間だったのを覚えている。

諦めていたPBが粘って走っていたおかげて達成できるかも知れないところまで再びたぐり寄せてきた。PB出せるかもしれない。

勝負所の奈良公園に入って急激なアップダウンの後の39kmから下りの2kmに突入。応援も熱く奈良マラソンの中で私の一番好きな場所だ。最後の給水でも水をかぶって気合を入れる。

もうラスト1km地点の案内まで時計は見ない。

【42km~ゴール 13’08″ 5’58″/km】
5’20" – 6’03" – 5’35"

ラスト1kmで時計確認。残りを7分少し超えたぐらいでPB出せるタイムまで踏ん張ってた。
(後でラップ見てみると下りの2kmはキロ5’30″で走っている)

鴻ノ池陸上競技場までは上り基調だけどこの時点でPBは出せると確信。
しんどくて、上りだし、脚も動かないけどここまできてキロ7なら1kmは頑張れる。

700mぐらい登って競技場も見えてきた。あとはフラット。時計は見てないけどキロ7よりは速いペースで走っているはず。
競技場の外周から競技場へ。スタンド見るとぐわっT着た娘を発見。
大きく手を振ってあとは最後の直線。

遠めに掲示板を見ると4時間13分台では走れそう。
残っている力を振り絞ってスピードアップ。

そしてゴール。

時計をみると4時間13分36秒だった。

途中、完全に諦めたPBを1分10秒更新(ネット)

ただゴールした瞬間は喜んだけど、その後はすぐにつらかったという気持ちが強く素直に喜べない。(うまく書けない)

ゆっくり歩きながら完走セット(タオル、メダル、スポドリ、バナナ)など貰ってトボトボ歩いていた。

奈良マラソンが終わって2日経ったいまでも嬉しさよりもつらさの方がまだ勝っている。

 

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今月の走行距離 96.8km