これから丹後100kmウルトラマラソンを走ろうと思っている方へ(2018丹後ウルトラマラソン レポ9)
今回丹後ウルトラ100kmを走ってみて感じたことやってきたことなど書きます。
これから丹後を走ろうと思う人に少しでも参考になれば幸いです。
丹後100kmの完走ラインはサブ4
走る前は完走ライン上にいて、いい勝負になる。なんて書きました。実際そう思っていたんですけど、復路の七竜峠の上りを見て絶望しました。歩いても歩いても上りが終わらない。やっと上り終わったと思った時には、すでにふくらはぎが張ってました。サブ4の走力を持ったうえで、準備が必要だなと思いました。
ただ、〇よさんみたいにユリカモメ完走とかウルトラ適性があれば大丈夫だと思います。
コースの下見は絶対に必要
私の場合、何度も応援にいっていたので後半50kmはなんとなくコースのイメージがありました。しかし前半50kmがぶっつけ本番の未知の世界。七竜峠は碇高原の半分ぐらいのイメージしか持っていませんでしたが、それ以外にも前半もアップダウンがあったりで下見をしないのは完全に失敗でした。前日車からでもいいので下見は必要だと思った。
練習について
丹後に向けて7月、8月と月間ギリギリ200km。
走行距離は多くないかもしれないが、7月は暑い中、暑い時間帯を選んで日中走った(走れなくて歩いたりしたけど)ことがプラスになっていると思う。
8月はロング走3連発
・奈良マラソン試走 43km(8月11日)
・蔵王峠マラニック 47km(8月19日)
・北海道マラソン 42km(8月26日)
奈良マラソンの試走では暑い中走った。
蔵王峠では、走ったり歩いたりを試せたのはよかった。
そして、蔵王峠の下りの失敗を丹後では活かして上手く走れた。
何より、蔵王峠を一緒に走って丹後に出た人が全員ゴール出来たのは嬉しかった。(危ないのは私だけだったんだけど・・・。)
丹後にむけて8月に行う蔵王峠はかなり価値があると思います。
午前4時30分出発。上り基調。関西サイクルスポーツセンターの上り。蔵王峠の上り。その後の下り。下ってから温泉まで。足や爪の状態、装備の確認など丹後で有効になる要素がかなり詰まっていると思います。
北海道マラソンでは、脚の状態はベストとは言えなかったが、ここをガチで走った効果は計り知れないと思っている。丹後にむけて走り切ったのはよかった。
この3つのロング走、どれか抜けていたら完走はかなり危うかったと思う。ここで丹後の耐性がかなりついたと思う。
あと、4月だったけど、オーバーナイト練(法隆寺→嵐山)で70kmという距離を踏んでいたのも地味に役に立っていると思う。
自分の強みを生かし切った
完走できた要因の一つに碇高原からの下りをいいスピードで走れたことが大きいと思う。少なくとも丹後100kmを完走するには自分の下りは強みだったと思ってます。
今回は碇高原の下りはもちろんかっ飛びましたけど、それ以外の下りもきちんと走った。走れなくなっていた中盤も、下りは遅いけど走っていた。碇高原が過ぎても下りはある程度のスピードで走れていたと思うし、結果的に下りを走ることによって時間に余裕を持たすことが出来たと思う。
装備について
私は、丹後専用でいいと思ったのでこのザックを買った。
ボトルポーチをずっと腰に巻くよりもいいと思っていたし。ただ、ぶっつけ本番で使ったので色々アクシデントが出てきて後悔した。
まずは、ザックの擦り傷。首が擦り傷でひどいことになった。最後はヒリヒリしながら走ることになった。
あと、ソフトフラスクを入れるタイプだったんだけど、ポケットにしまいにくい。エイドでソフトフラスクに追加するのが非常に苦労した。
今になって冷静に考えると、ソフトフラスクはちょっと口を近づけるだけですぐに飲めるというメリットは大きかったと思う。いちいち、ザックからだして、飲んで、ザックにしまうということはなく、一度セットしてしまえばザック事握れば飲めたのでそれは便利だったと思う。
ウルトラを走るときは、どっちがいいのか?自分でもまだ分かっていない。いや、当分走らないから考える必要はないか・・・。
ザックはホントに小さいので(熱処理を考えて小さいザックを選んだ)小物がほとんど入らないので、チャック付のフリップベルトも併用した。フリップベルトはあえて締め付けの緩いLサイズを購入。補給色やスマホはフリップベルトにいれておいた。この組み合わせは自分にとってはよかったと思う。
水分補給よりも、水かぶりが有効だった
前半は水分補給に主眼を置きすぎて、エイドで時間がかかりすぎた。ついつい新鮮な水分と思って、前のエイドの分を飲みきったり、かぶったりして新しいものを入れて、装備するのに時間がかかった。
50km手前から、どうせ完走はむりだと開き直って、どうでもいいやと思ってエイドごとに頭らから水かぶったのが結局一番有効だった。(エイド出てから1kmぐらいしかもたなかったけど)飲むのも有効だけど、体を冷やすこともかなり有効だった。
途中で氷がもらえたところは、帽子の中にいれて走っていた。
今思うと、(特に前半は)エイドでフラスクに水分を入れて、それが無くならないうちは、エイドでは水かぶって即スタート。これがベストだと思う。
北海道マラソンでも感じたけど、夏の大会は経験値がかなり左右される。
ファイントラックはよかった
当日は暑いかなと思ったけどファイントラックを着てその上にぐわぁTで走った。結構汗かきなので、Tシャツ一枚だと肌にくっついて気持ち悪いけど、ファイントラックを着ているとべたついて気持ち悪くはならない。私にとっては結構重要なアイテムだったと思う。
過去に何度も応援にいっていたことが役に立った
後半のコースをイメージ出来ていたというのは欠いたけど、それ以外にも、はじめて応援に行った時に書いたけど、夕方になるにつれて、気温も下がり走りやすくなるのも分かっていたのも後半役にたったと思う。(この時応援目線なのに結構いいこと書いてる)
注意したこと
エイドを完全にスルーしたのは、弥栄庁舎だけ。
それ以外はすべてエイドによってバナナと梅干は絶対に食べた。
おかげで、お腹すいたな~と初めて感じるようになったのは85kmぐらいだったと思う。梅干は結構おいしかった。
仲間・応援
仲間、応援があったから完走できた。
まちゃさんからは、1年半前にそれまでのご本人の経験を元にして、私が完走できるように練習方法や、当日の走り方、気持ちの持ち方、装備について色々とアドバイスいただいた。もちろんすべてがアドバイス通りした訳ではないけど、補給食や前半のタイムなど本当に参考になった。
・第一関門までキロ7で走って後半に余裕を持たす。
・エイドでバナナを食べれると強い。
(ぶっつけ本番だったけど、エイドでは必ずバナナを食べた)
・10kmごとにアミノ酸を取得。(80kmで手持ち無くなったけど)
・その他にも、気持ちの部分でだいぶ助かりました。
お礼にゴールしたら一番最初に抱きつきに行こうと思っていたら、悟られたのか私がゴールする前に帰ってしまっていた(笑)
前日に一緒に走る方のアップデートを見やすいように細工していた。
44kmから歩くしか出来なかった時もみんなのアップデートを時々見てました。50kmを通過した時にまだみんなと10km~20km差ぐらいやん。(十分離れているけど)、とか思っていた。自分が10km毎を通過した際にみなさんと比較して、みなさんとの差がわかったのもありがたかった。
82km過ぎからTHさんと一緒になった。
といっても、ずっと並走していた訳ではなく、下りはちょっとだけ私が前の時もあったけど、基本THさんが20m~50mぐらい前を走っていた。下りや信号待ち、エイドで追いつてまた離れていく。
THさんは、一度丹後を完走している。ご自身の余力と相談しながらゴールを目指しているのが大前提なんだけ、ずっと不安を口にしている私をそれとなく引っ張ってくれていたんだと思う。一定の差が出るとなんとなくスピード緩めてくれたりで結局10km以上差のないところで走ってくれた。
私が完走大丈夫とTHさんが感じた時点で、私を捨ててTHさんは遠くへいってしまった。(笑)
エイドを出してくれた応援隊。
53kmのエイドは滞在時間は少なかったけどお世話になりました。
あそこで、パンとおにぎりもらったから、弥栄庁舎を完全にスルー出来ました。
かおりんさんからは、「あきらめるな、1回で決めるんやろ」って檄を飛ばされた。
かおなしが、じゃーてぃーさんだと知ったのは翌日だった。
それに朝早く(夜遅く?)遠方から応援にきていただいたロボッチ、だれやねんさん、応援ありがとうございました。
93kmぐらいを過ぎてロボッチにもらったメイタン、とっても役にたちました。碇高原へ向かう最中に現れただれやねんさん、走っていて苦しいところで応援ありがとうございました。(巻き寿司食べれなくてすいません)
一緒に奈良マラソン試走したデービッドの奥さん、碇高原の急坂で飲み物ありがとうございました。
残り7kmぐらいで再度みた幸せの黄色いTシャツ部隊の応援。ほんと力になりました。
沿道の応援、見知らぬ方のエイドでいただいたコーラ。すべて感謝です。
それだけではない、会ったこともないけど、ブログを読んで応援してくれていた方、たくさんいたと思います。
昨年、台風で中止になって1年間伸びましたけど、いい結果を報告できてよかったです。
また、今年運営していただいた大会関係者、ボランティアの方、本当にお世話になりました。
当分(この先ずっとかも)100kmに出ることはないと思いますが、とっても、とっても、とっても、お腹いっぱいにさせてもらったことに感謝です。
また、来年100km以外で丹後の地を訪れたいと思っています。
今月の走行距離 126.6km
ディスカッション
コメント一覧
なんとなく引っ張っている感じにはなってたけど、自分の足も再び攣りそうだったし、ちょうどいいペースだったんだよ。
一緒に走れて力を貰えました。感謝です。
ただ最後は一緒にゴールしたいなぁと思ってました。
なのに、なのに・・・
続きは自分のブログに書きます(笑)
THさんへ
コメントありがとうございます。
うん。私も一緒にゴールできるかなとちょっと思いましたが、あのペースでいつ走れなくなるかがとっても不安でした。
いってもらうところは、いってもらう。自分が走れるところは走るが精いっぱいだったとあの時は思ってました。
ただ、今はゴールしたから言えることかもしれませんが、脚の状態とかはそれなりに余力があったかも知れないと思ったりしています。(既に美化されているかも・・・。)
防府で一緒にゴールできるといいな~・・・・。
良い記事だなぁ。
うんうん、分かると頷きながら読ませていただきました。
THさんが嘆いているのでブログ楽しみにしときます(笑)
マッスルゴリさんへ
コメントありがとうございます。
振り返ってみると、私らしい走りだったと思います。そうそうと完走は諦めましたけど、とりあえず進む。途中からゾーンに入って逆転。強みを活かす。うん、自分らしさが出てる・・・。
2年分の思いの詰まった丹後になりました。
お疲れさまでした
完走おめでとうございますw
来年の為の記事だから丁寧に記録してるんだねw
来年は13時間切るのを目標に頑張ってくださいw
今後とも宜しくです・・・
し~やんさんへ
コメントありがとうございます。
いやいや、ほんとに完走しちゃいました。ほら、来年はし~やんのタイタン見ないといけないし・・・。(来年じゃなかった?)
今年は、7月からだけど、結構丹後にむけて練習してこんな感じですから・・・。
来年も丹後でるなら北海道のローテーションは捨てれない・・・。しかし北海道に行く金は・・・・。
でも、22分前にゴールできたのは今回の丹後ではなかなかだと自分では思ってます。
感動のゴールシーンですね。
色々な準備や応援などを力に変えての100km走破。
ホントに素晴らしい。
自分も今後は少しは準備を整えて行きたいと思います。(行かないとヤバいかも)
今回の丹後のスタート時に持ってたのはロキソニン2錠(使わず)と
ピンクの紙(ビール)だけでしたし・・・。
KIKUさんへ
コメントありがとうございます。
いやいや、KIKUさんはウルトラ走るのに慣れてしまっているから、何も気にならないんだと思います。
レポには書いてませんが結局ロキソニン3錠飲んでます。それでも、練習の成果がそのまま出せてよかったと思います。
少なくとも来年は出ません・・・・。
完走おめでとうございます!
読みごたえのあるレポでした。
感動しました^^
いずれ丹後と考えておりまして、
読んでいて勉強になりました。
Choeiさんへ
コメントありがとうございます。
Choeiさんの走力なら痛いところなく、体を完璧にさえすれば完走は堅いと思います。
私の場合、楽しんで走れるほど余裕はなかったので、楽しんで走れないことを楽しんでた感じです。
本当は景色もいいし、コースもそれなりにハードですし、すべてを楽しんで走れるといいんですけどね。
走る時は応援行きます。